サッカー療育の褒めポイント【管理者のひとりごと2】

 

おはようございます。
筋トレを継続するために「筋トレができた日はカレンダーの日付に丸をつける」という習慣を取り入れたのですが、カレンダーに丸をつける作業が継続できません。
3日坊主日本代表FC牛久の渡辺です。

 

先日、保護者の方から「どういうときに子どもを褒めて良いのかわからないんです」と相談を受け、そのときの回答が自分的にもしっくりきているので、ここにも書いておこうと思います。

 

以前、『なぜ、FC牛久はサッカー療育をするのか?【管理者のひとりごと1】』という記事では「FC牛久は褒めるためにサッカー療育をしています」と書きましたが、さらにそれを深堀していくような内容になります。

 

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サッカーはミスのスポーツ
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「どういうときに子どもを褒める?」という質問に対しては、「基本、全部です!失敗しても褒めています!」とお答えしました。
「失敗しても褒める」とはどういうことなのか?
以下、解説します。

 

サッカーは、ミスのスポーツと言われています。
パス、ドリブル、トラップ、シュート、ヘディング・・・
これらはサッカーを構成する基本的要素ですが、プロの試合でも、よく見ているとかなりミスが多いです。

 

・味方からのパスをトラップミスして相手に奪われる
・キーパーと一対一の場面でプレッシャーがかかり、シュートを枠外へ打ってしまう
・ドリブル中にタッチが大きくなり、相手ボールになる

 

今も社会人サッカーをやっているわたしの体感値では、自分のミス、味方のミス、相手のミスすべて含めると、1分間に何度もミスが起きていると感じます。

 

ワールドカップなどのレベルでさえ、自チームのミスから失点をすることは当たり前にあります。
日本代表も、PK戦の場面では何人もの選手が失敗をしてしまいました。
それほどに、足でボールを扱うことは難しく、しっかりと集中して練習をしててもミスが起きるスポーツがサッカーなのです。

 

もちろんFC牛久の子どもたちも例外ではなく、毎日、たくさんの失敗をしています。

 

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なぜ、ミスを褒めるのか?
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わたしは、子どはもがシュートを外しても、パスを失敗しても、ゴールキーパーとして失点してしまっても、
まずはいったん褒めることを心がけています。

 

前述したように、サッカーはミスのスポーツです。
シュートは1回打ったくらいじゃほとんど入らないし、10本のシュートを全部止めるなんて無理。
ドリブルで全員抜けるなんてないし、一度も抜かれないなんてことも無理。

 

こういう前提で物事をみると、ミスをするなんて当たり前だから、1回ミスしたくらいで落ち込むヒマなんてないぞ!という心情になるのですね。

 

むしろ、失敗する可能性がある中でシュートを打てた勇気を、奪われる可能性のある中でドリブルで仕掛けた挑戦を褒めてあげるべきで、
「成功したときにだけ褒めて、失敗したときに褒めない」としまうと、「失敗=褒めてもらえない=ダメなこと」という公式が子どもの中で成り立ってしまうことを危惧しています。

 

万が一この公式が子どもの中で定着してしまうと、
・ボールを奪われるのが怖いからパスが要求できない
・外すのが怖いからシュートを打てない
となってしまいます。

 

こう考えると、少しゾッとしませんか?
こういう大人って、世の中にたくさんいると思います。
少なくとも、わたしはその気持ちがとてもよくわかります。

 

「失敗するのが嫌でなかなか一歩を踏み出せない」

 

打席に立たないとホームランを打てるはずがないことはわかりきっているけど、それよりなにより三振をしたくない。
みんなの前で失敗をするのが怖い。

 

大人になって、いろいろなリスクや先のことが見通せるようになって、それで足踏みをするのならまだいいです。
しかし、未来ある子どもにそのようなマインドを植え付けるようなことは間違ってもしたくないので、FC牛久では、失敗すらも褒めています。
「失敗を褒める」というよりは「結果がどうであれ、挑戦したことを褒める」イメージです。

 

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10回失敗できるメンタル
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FC牛久に来てくれる子たちの多くは、シュートを10回失敗することができます。
「10回失敗することができる」とはどういうことか?

 

サッカーを始めたての子どもの中に、シュートが2,3回失敗しただけで嫌になってしまう子はたくさんいます。
5回失敗するまで挑戦できればいい方です。
負けず嫌いで1回でも失敗すると癇癪を起してしまう子もいるでしょう。

 

しかし、失敗を繰り返してもその挑戦自体を褒めてもらっていれば、ほとんどの子は挑戦を続けられます。
逆に言うと、しっかり褒めていないと、10回も失敗できないんですね。
10回も失敗する前に挑戦をやめてしまいまうのです。

 

『10回失敗しても、11回目を戦えるメンタルを育てる』
そんなイメージで日々子どもと接しています。

 

サッカー以外だと、テストでも同じだと思っています。
100点を取ったときだけ褒めてしまっては、100点が取れなかったときにテストを見せられなくなってしまいます。
「100点が取れなかったら嫌だな」という感情がいつしか「100点が取れないと嫌だから、勉強もテストもやりたくない」と変わってしまっては本末転倒ですよね。

 

これは極端なたとえですが、ミスが前提であると認識したうえで、一生懸命な子どもの頑張りと過程に目を向けて、成功するまで挑戦をし続けられるよう見守りたいものです。